log.9 モンゴルへ行く理由

log.9 モンゴルへ行く理由

今回のモンゴル出張は、
少し特別な時間になった。

前半は、
Yacraphを日頃支えてくれているビジネスパートナー、
26AW 、1st collectionから真っ先に取り扱いを決めてくださったとあるお店のオーナーを、この国へ案内した。

Yacraphは、私一人で運営しているブランドだ。

でも実際には、
遊牧民や工場、物流や販売店、
そして【服】を伝えてくれる人たち。
それぞれの仕事が重なって、Yacraphは少しずつ形になっている。

だからこそ、
【服】だけではなく、その背景まで見てもらいたかった。

モンゴルという国の空気。

工場で働く人たち。

遊牧という暮らし。

ヤクの原毛が【服】になるまでの時間。

それを知った上で届ける一着は、
きっと少しだけ見え方が変わると思った。

現地では、
工場のメンバーとも一緒に食事をし、
笑い合いながら時間を過ごした。

初めて顔を合わせる人たち同士が、
少しずつ打ち解けていく。

その時間を見ていて、
今回来てもらって良かったと素直に思えた。

そして今、
私は一人モンゴルに残っている。

工場との打ち合わせ。

26FW量産の進捗確認。

原毛や紡績スケジュールの確認。

そして、27AWの2ndサンプル。

実はその先、
28AW、29AW、30AWくらいまで、
頭の中には作ってみたい【服】がいくつもある。

ただ、
Yacraphは限られた原毛で作るブランドだ。

一度にすべてを形にすることはできない。

だからこそ、
少しずつ積み重ねていくしかない。

品質のこと。

編み方のこと。

仕上げのこと。

工場に入ると、
私は自然と現場を歩き回ってしまう。

編み機の前にも立つし、
洗い場にも行く。

プレスや検品の工程も見る。

どんな工場でも、
私の役割はあまり変わらない。

「もっと作りやすくならないか。」

「もっと伝わりやすい指示はないか。」

現場の中にある小さな障害を見つけて、
一つずつ無くしていく。

その積み重ねが、
品質にも繋がると思っている。

この文章を書いている今日は、
モンゴル最後の夜。

明日、日本へ戻る。

今回改めて感じたのは、
Yacraphは【服】だけを届けるブランドではないということだった。

草原があり、
工場があり、
作り手がいて、
届けるお店がある。

その背景まで理解した上で、
お客様へ【服】を届けてくださる方がいることは、
ブランドにとって本当に心強い。

今回ご一緒した方々にも、
きっとそれぞれの言葉で、
この景色を伝えていただけると思っている。


もしこの文章を読んで、
「一度、自分の目で見てみたい。」

そう思っていただけるお店の方や、
この国に興味を持ってくださる方がいれば、
ぜひ声をかけてください。

ご案内できる日を、
楽しみにしています。

そして私自身も、
またこの場所へ帰ってきます。

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